2008年11月8日土曜日

住宅ローン繰り上げ返済の裏ワザ

 住宅ローンの繰り上げ返済とは、住宅ローンの返済中にまとまったお金を一括で返すことを言います。

 住宅ローンの解説書には必ず登場するもので、繰り上げ返済の仕組みを知っている人なら「チャンスがあれば繰り上げ返済しよう」と思っていらっしゃるでしょうし、中には実際に住宅ローンを繰り上げ返済している人も多いんじゃないでしょうか。

 住宅ローンの繰り上げ返済をした分はすべて借り入れている住宅ローンの元金分の返済に充てられますから、その分の利息支払いをまるまる軽減できるのが、繰り上げ返済のメリットです。

 住宅ローン借り入れ当初は、特に利息の支払いばかりで元金分がなかなか減らない仕組みになっているので、住宅ローンを繰り上げ返済する効果は大きくなり、場合によっては繰り上げた金額以上の利息をカットできるケースもあります。

 住宅ローン繰り上げ返済のメリットの大きさを利用して、住宅ローンの繰り上げ返済を裏ワザとして駆使する人もいるようです。

 住宅ローン繰り上げ返済の裏ワザの典型例が、「自己資金は手元に残しておいて、住宅ローンの借り入れを増やし、後で繰り上げ返済する」というものです。

 住宅ローンを組むときの鉄則は、できるだけ自己資金割合を多くし、借り入れを減らすというものなのに、本当にそんなウラワザでトクできるのでしょうか。 

 こんな一例がAll Aboutに載っていました。

 例えば3500万円の住宅を買う場合、自己資金が800万円あったとして、このおカネをすべて頭金に使って金利3.0%の住宅ローンを2700万円借り入れたとすると、30年返済で借りた場合の毎月返済額(ボーナス払いなし。以下同)は11万3833円、30年間の総返済額は4097万9880円になります(ケースA)。

 一方、自己資金のうち300万円は手元に残し、頭金500万円として3000万円を住宅ローンで借り入れたとすると、毎月返済額は12万6481円にアップします。

 これを2年後に返済期間短縮型で300万円繰り上げ返済すると、返済期間が52回(4年4カ月)分カットされ、総返済額が3895万6148円にダウンしました(ケースB')。300万円を最初に頭金として払ったケースAより、見事に約200万円もトクできたわけです。

 住宅ローンの繰り上げ返済にこんな裏ワザがあるなんて知りませんでした・・・。

 これから住宅ローンの借り入れを考えていらっしゃる方は、繰り上げ返済にこんな裏ワザもあることを知っておきましょう。

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