2008年11月7日金曜日

住宅ローン繰り上げ返済: どっちがオトク?期間短縮型と返済額軽減型

住宅ローンの繰り上げ返済は住宅ローンの将来の支払い返済を軽減する効果があることは、すでに多くの方々に知られており、実際に住宅ローンの繰上返済を実施している方も結構多いんじゃないでしょうか。

現在のように借金が目減りしない「デフレ」の環境下においては、借金は早めに完済しておいた方が安心ですので、手元に余裕資金がある場合には、貯めるよりも、将来の返済分を着実に減らすように心がけると良いといわれています。

住宅ローンの繰り上げ返済には、住宅ローン残高の全額を返済期間途中で返す一括(全部)繰り上げ返済と、残高の一部を一時的に返済する一部繰り上げ返済があります。

住宅ローン返済を利用している家庭が多く利用しているのは、このうち、一部繰り上げ返済です。

住宅ローンの繰り上げ返済には、残高の一部が減ることで、返済期間が短くなる「期間短縮型」と、毎月の返済額が少なくなる「返済額軽減型」の2つがあります。

住宅ローンの繰り上げ返済を申し込まれるときに、どちらの繰り上げ返済を実施するかで迷った方も多いのではないでしょうか。

例えば、元利均等返済方式で住宅ローンの借入総額が3,000万円で期間30年を借り入れ、金利が3%(年間返済額151.8万円)の場合、1年後に100万円を繰り上げ返済すると、期間短縮型の繰り上げ返済では、短縮期間は1年7ヶ月、支払利息の軽減効果は140.3万円になります。

一方、返済額軽減型で繰り上げ返済を行うと、年間返済額は、146.6万円と年間で5.2万円安くなりますが、残り29年間の総支払額は49.8万円しか減らないことになり、期間短縮型を選択した方が返済額の軽減効果は大きいことが分かります。

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